☆「写真を撮ること」とは?

こんにちは!あんずです。

 

突然ですが…
皆さんは、例えば知人の方と写真を撮る時、どんなことを意識していますか?

被写体となる家族や友人が"笑顔かどうか^^"でしょうか。

はたまた"目をつぶっていないか"でしょうか…。笑

それももちろん大事ですね。

ですが、その点はもちろんのこと、私は "何を切り取るか" に重きを置いています。

一体どういうことでしょうか?



以前大学の講義で書いた、私のレビューの言葉を紹介しながら、"切り取ること"について説明させていただきます。


「(今回の講義で説明のあった)『絵を描く際には足していく、写真を撮る際は減らしていく。』という視点が新しく感じられました
そのように考えると、絵は無からの創造、写真はものがあることを前提とした創造である、という対照的な事柄であるということに気付かされました。
絵は何かを足さない限り、表すことにはならず、作品たり得ない。
しかし、写真を撮る際はどんな状況であっても写真を撮るという動作を行った瞬間、写真には何かが必ず被写体として存在する。
そのことに気づいたと同時に、撮影する際に何がフレーム内に存在しているか常に意識することで、『受け手はこの写真を見て何を認識するか』を、撮影者はより一層はっきりと認識出来るのではないかと感じました。」


これがレビューに書いた文章です。

長々と書いてありますが、
要するに…

「絵=足していく、"無からの創造"
写真=減らしていく、"もの(被写体)が有ることを前提とした創造"

なので、
→写真を撮る際は、"フレーム内の被写体"に意識を向けることで
→"受け手(写真を見た人)は何を写真から読み取るか"を、撮影者はより一層認識出来る。」

ということです。


つまり、写真の枠内に"何が写っているか"を意識したい、ということです。

これを応用するなら、
例えば写真を通して訴えたい事柄によって、
何を写し/何を写さないか
を変える意識を持つこと。

また何をどこに配置するか、考えること。


そんなことに気をつけられそうですね。

 

~撮影例「アジサイ」~

f:id:bonsa1:20190617193015j:plain

↑ 2つのアジサイ

2つだけ切り取ったので、アジサイに視線が引き寄せられる。

「2つのアジサイ」が強調される。

 

 

f:id:bonsa1:20190617192945j:plain
↑ 複数のアジサイ

花がいくつもあるので、視線がバラバラになる。

アジサイが「いくつもあること」が強調される。  

 

 


 日常を切り取る、そんな瞬間に工夫出来る"意識のアイディア"でした。

皆さんもちょっとした"切り取る意識"をしてみてください!